データビジュアライゼーションとインフォグラフィックの違い
以上。
いや、まぁ本当に言いたいことはこれがほぼすべてだったりします。
以下、延々と蛇足。
そもそも、データビジュアライゼーションとインフォグラフィックを似たようなものとして考えている人がたまにいますが、全く違うものです。
上記2つのグラフは、グラフとしてはどちらも間違ってはいません。
この表をどちらも的確に表現しています。
2016/7 | 11,000 |
2016/8 | 12,000 |
しかし、その表現意図には大きな違いが見られます。
データビジュアライゼーションの方がその数値を正確に表現していることに比べて、インフォグラフィックの方では「いかにそこに大きな伸びがあったか」という印象を与えるための表現となっています。
これこそが、データビジュアライゼーションとインフォグラフィックとの違いだと私は考えています。
何かしら伝えたいことがあって、それをグラフで表現するときに様々な誇張表現を使うのは一概には間違いとは言えません。
しかし、それには「正確に数値を表現する」こととのトレードオフが少なからず発生します。
端的に言ってしまえば「フェアではない見せ方」になってしまいます。
それを見る人に対して真摯に事実を伝えるためにはインフォグラフィックは適していない、ということが私の持論です。
とりあえず、次のようなグラフを見かけたときは「こいつは自分を騙そうとしている!」と思っておきましょう。
- 立体グラフ
- 始点が0でないグラフ
- 割合グラフなのに0%はじまり100%終わりではない
こちらも良い記事。
id.fnshr.info
あと地味に、何かの数値を面積で表現する場合にも注意が必要です。
縦横を2倍にしたら、2倍どころか4倍になってしまうので。
面積で数値を表現したい場合は、縦横の長さを2倍だったら√2倍に、3倍だったら√3倍にするべきです。