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グロースをデザインするひと

「悪いことが続いてしまう」シンプルな理由とシンプルな解決策

人生において「良いことは続けて起こらないのに、悪いことに限って続けて起こる」と感じたことがある人は多いかと思います。

「泣きっ面に蜂」「弱り目に祟り目」「鬼は弱り目に乗る」「踏んだり蹴ったり」と、そのことを表す言い回しが日本語にたくさんあるように。*1

悪いことはなぜ連続して起こるのでしょうか?
その理由について、実はある一つの仮説をたてることで簡単に説明できたりします。


その仮説とは「人間は自分の身に起こった良いことはすぐ忘れてしまうが、悪いことはずっと覚えている」というもの。
言葉を変えれば「良いことよりも悪いことのほうが印象に残りやすい」ということでしょうか。

なぜこの仮説で「悪いことが続いてしまう」のかは次の図を見てもらえれば一発でわかると思います。

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仮に、良いことと悪いことが同じ頻度が発生したとして。

良いことの記憶は、次に良いことが起こったときにはすでに忘れ去られています。
しかし、悪いことの記憶が長く続くという仮定にたてば、この図のように次に悪いことが起こったときにもまだ前に起こった悪い記憶が続いてしまっていることがわかります。

これこそが「悪いことが続いてしまう」理由だと私は考えています。


また、少し話は変わりますが、桃鉄カルドセプトといったすごろくベースのゲームで「CPUばっかりサイコロで良い目が出るのに、自分がサイコロを振るときは良い目が全然でない」みたいなことがよく言われています。
また、スーパーロボット大戦タクティクスオウガのようなシミュレーションRPGでも「敵の攻撃は命中率2%でもガンガンあたるのに、自分の攻撃は命中率98%でも外れまくる」みたいな話もよく聞きます。

これも似たようなものだと私は考えています。

しっかりと正しく確率通りの判定になっていたとしても、自分にとって都合が悪かったことが自分にとって都合が良かったことよりも記憶に残りやすく、そっちに印象が引きづられているのでしょう。


このことさえわかってしまえば、「悪いことが続いてしまう」ことの解決策は簡単です。

悪いことはすぐに忘れて、良いことはずっと覚えておく」だけで解決できます。
なんなら「良いことは連続して起こる」とまで言えるかも知れません。

せっかくの自分の人生ですし、幸せに生きるためにも「悪いことはすぐに忘れて、良いことはずっと覚えておく」ことを心がけることをオススメします。

*1:ちなみに、英語でも「Misfortunes never come alone.(不幸は独りで来ない)」という言葉があるようです。