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【新社会人必読】ビジネスマナーを学ぶ意味

最近あるきっかけで「ビジネスマナーを形だけ学んで、なぜビジネスマナーが必要かを教えてもらってない」という人が多いなと感じることがありました。

基本的には私が新卒で入社した飯田橋の某通信会社の研修で教えてもらったことですが、それをベースに自分の考えもちょっと交えつつ書いていきます。

前に書いたこの記事のマナーの部分と被るところも多分にありますが悪しからず。
migi.hatenablog.com

新卒向けのビジネスマナー研修をやることもあるのですが、だいたいはここに書く内容を最初に喋ってます。

ビジネスマナーの例 (1)

本題に入る前に、よくあるビジネスマナーの例をあげます。

http://3.bp.blogspot.com/-zaYysdZCU4k/U-8HB8LJ2LI/AAAAAAAAk-A/RwTwUJI01hs/s450/business_ojigi_man.png
「ビジネスの場における正しい立ち方は直立して正面で手を重ねる。その際に、左手は右手の前に置かなければならない

ビジネスマナー研修を受けたことがある人はこういうルールを聞いたことがあるかと思います。

ではなぜ、左手は右手の前なのでしょうか?

これに次のような理由はあると言われています。

「右手を覆うことで、いきなりあなたに殴りかかったりしないですよというアピールになる」

...。
......。
.........。

バカげてますよね?

ビジネスマナーの例 (2)

また、ちゃんとしてるように見える人でも意外とできてない次のようなルールもあります。

http://1.bp.blogspot.com/-YR1mom7kRK0/UnIDJ3huhmI/AAAAAAAAZ2o/ivSQMa-OzX4/s400/knock_woman.png
「ドアをノックする際は2回ではなく、必ず3回すること」

これの理由としては「正確には4回だが、ビジネスの場では省略して3回とする」ということらしいです。

...。
......。
.........。

じゃあさらに省略して2回でも良いじゃん!?

ビジネスマナーの本質

基本的に、ビジネスマナーの意味をたどるとこの例のようにバカげたものばかりです。

わりとマジで。
エレベータの立ち位置とか飲み会の座席とか名刺の渡し方とか。

「ビジネスマナーの意味」を知れば知るほどバカげたつまらないものとしか思えなくなってきます。

しかし、「ビジネスマナーを学ぶ意味」であれば話は別です。

このようにバカげたビジネスマナーでもそれを絶対に学んでおいた方が良い、という本題に移りましょう。

ビジネスマナーは武器になる

結論から言うと「ビジネスマナーはビジネスの場において自分の武器になる」から学んでおきましょうという話です。

どういうことかと言うと。

こちらがビジネスマナーに則った行動を取った際にそれを見た相手は「あぁ、この人はちゃんとこのあたりのことをできるんだなぁ」と好印象を持ってくれます。

私は先述の新卒で入った会社以外はずっと小規模なベンチャー企業で働いてきましたが、それでも多くの大企業(あるいはお固い業種の企業)の人たちと商談を持つ機会はありました。
その際に、相手に「ベンチャーの若造が……」と思われて自分と違う立場の誰かと相手に見なされて話を始めるより、自分と同じ土台の上に立った相手とされて話を始めるほうが随分と楽です。

「私はあなたと同じような人間ですよ」ということを伝えるための、まさにコミュニケーションのプロトコルです。

ビジネスマナーの一つ一つの意味に意味はさほどありません。
ただ、それを行うことで相手に伝わる意味には意味があります。

私個人としては、巷でよく教えたり学んだりされているビジネスマナーなんて、女性向けメディアでたまに見かける「男の子とのご飯のときにちゃんと『いただきます』『ごちそうさまでした』を言えるコはモテる!」と同じようなものだと考えています。

それをすることだけで簡単に相手に好印象を与えられるのであればやらない選択肢はありません。

逆に、それを知らないだけで損をする場面も多分にありえます。

ビジネスマナーなんてバカげたものを覚えても仕方がない」ではなく「ビジネスマナーを覚えておくことで自分の武器にできる」と考えて、しっかりと学んでおきましょう。

初対面の相手にはビジネスマナー全開で

それを踏まえた上で。

仕事をしていて、自分が何かミスを犯してしまい相手に謝罪する必要がある状態になることはままあります。

言い方を変えれば、どんなプロジェクトでもそういう状態に自分が陥ってしまう可能性はあります。

さすがにどんなオチャラケた人間もそういった謝罪のときには背筋を正して普段着ないスーツを着てビジネスマナー全開で相手と対峙することになるでしょう。

しかし、それでは遅いです。

「いつもオチャラケてるお前がこんなときだけそんな顔しやがって」という印象を持たれてしまうことの方が多いでしょう。

逆に。

一番最初に「自分は真面目なんですよ」という面を見せておくことで、そういった場面で謝りやすくなります。

最初にちゃんとした印象を与えておけば、その後オチャラケていたとしても「真面目なこの人がこの仕事のためにがんばって盛り上げてくれているんだ」と好印象を与える可能性もあります。

「ちゃんとしてる人」から印象を変えるのは楽ですが「ちゃんとしていない人」から印象を変えるのはかなり大変で、明らかに何らかの位置エネルギーがそこにはあります。

「自由な服装でどうぞ」と書かれていてもとりあえずスーツを着て行けば無難、という話と同じです。
カジュアルな服の群れにフォーマルな服はそこまでは問題でないけど、フォーマルな服の群れにカジュアルな服はかなり辛い。

その後の関係を楽にするためにも、ちょっと固めでも最初はビジネスマナー全開でいっておきましょう。

まとめ

  • ビジネスマナーは自分の武器になる
  • 最初にしっかりした人間だと認識されると後が楽

数多くのビジネスマナーの一つ一つについてここに挙げることはしません(本やネットでいくらでも情報があります)が、これだけは先に覚えておいてもらえればと。

本当に重要なこと

「ビジネスマナーは自分の武器になる」という話を延々としてきましたが、とはいえマナーの本質は「相手のため」ということも頭の片隅に入れておいたほうが良いです。

ルール化されたビジネスマナーはあくまでもマジョリティ向けのよくある場面に無難に立ち向かう術でしかありません。
ときにはビジネスマナーを崩してでも、相手のためを考えた行動をしてあげましょう。

それがあなたのためにもなります。きっと。必ず。