人を会社に縛り付けるもの
今朝、タイムライン上にリツイートされているこんなツイートを見つけた。
会社を良くしたいって気持ちと楽しく働きたいって気持ちと周りの人にも幸せになって欲しいという気持ちさえあれば、組織的な課題は全部コミュニケーションだけで解決できる。別にたいそうな仕組みとか制度とかいらなくて、一人一人が対話の壁を壊していける透明性や寛容さが大事。
— やス (@Yasu0131) 2016年7月4日
率直な感想として「危険だな」と思った。
自分がこれまでいろいろと転職してきた身として、またどんどんダメになっていく会社を間近で見てきた身として、次のような自論がある。
(自論というかどっかで聞いたような話な気もするけど)
それは、次の3つが人を会社に縛り付ける、という話だ。
- やりがい
- 自分の成長
- 充分な賃金
このどれもない場合はすぐにでも転職を考えたほうが良い。
このうちのどれか1つがあればかろうじてなんとかやっていける。
2つある人は幸せだが、さらに上を目指すのも良いだろう。
3つともある人はこれまでの努力が実を結んだ人だ。
最初のツイートの話に戻ると「組織的な課題」にもいろいろあると思うが、例えば自分の過去の例でいうと同僚がどんどん転職していってしまうような環境の場合はやはり、一社員同士のコミュニケーションだけではどうにもできない。
会社として、社員に対して「やりがい」も「成長」も「充分な賃金」も与えられないようであれば。
あるいは、社員が「やりがい」も感じず、自分が「成長」していけないと感じ、「賃金」に不満があるとすれば。
そしてそれを得られる他の会社があるとすれば。
その社員は他の会社に行くほうが幸せであろうと思う。
正直に言って、この点をコミュニケーションだけでどうにかするのは辛いと思う。
別に、問題を自分事化していないとか会社の上層部に問題を押し付けているということでもなく。
こういう問題にこそ、会社の仕組みであるとか制度が必要になってくるのではないだろうか。
というか、本当に会社がそういう危機的状況であって転職しようとしている優秀な同僚がいるのであれば、引き止めずに喜んで他の会社への転職を勧めるだろうしね。
- 作者: 黒咲練導
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2014/05/30
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (6件) を見る