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グロースをデザインするひと

アルスエレクトロニカ2019で印象に残った作品


今年もまたアルスに行ってきました。

一昨年の記録。
migi.hatenablog.com

去年のはブログに残してないや。残念。
ちゃんと残しておかなきゃな。

Alter Ego (Version II)

あのゲームがアルスエレクトロニカに出てるのかと一瞬焦ったと思ったけど違った。

動画で伝わるかは微妙だけど、装置の前に立つと自分の姿と装置の向こう側にいる人の姿が交互に現れる。
現象としてはシンプルなんだけど、これ、ものすっごく微妙な気持ちになれる。

通常であれば、鏡であれば自分の姿、何もなければ相手の姿が見えるだけのはずなのに1秒間に何度もそれが切り替わるせいで頭が全然追いつかない。
動画じゃマジで伝わりにくいかな……。これは一度体験してほしい。

実現している装置自体はけっこうシンプル。

暗い部屋の中でこの2本の棒が明滅していて、その間にたぶんマジックミラーが貼ってあるのかな。

Body Poetry

衣装の中にセンサーが仕込まれていて、ダンサーさんの動きを詩のように紙に文字でアウトプットする装置。

The left leg swayed/
Exploring capture/
Smart shuttle to the body/

However/
From the scalp to the heel/

みたいな。

いろんなダンサーさんにこれを着て踊ってもらってそのアウトプットを見てみたい。

LIMINAL

エンタメ感が一番高かったのはこれ。

フラフープのような円が立てられていて、その中を横切ったもののその瞬間の記録を連続的に映し出す装置。
言葉で説明すると面倒だけど、動画を見れば一目瞭然かと。

子どもが不思議そうに遊んでいるのも微笑ましいが、何よりも動画の途中で出てくるおっさんの発想がズルすぎるw
オレもなんか面白いことできないかとこの動画のあともいろいろがんばってたけど、おっさんが次々と面白いこと生み出してきて敗北感が凄い。

Modified Paradise: Dress

とりあえず、ビジュアルに惹かれましたね。

いちおうこの作品の狙いとしては、このドレスは発光する能力を持つ生物の遺伝子を組み込んだ蚕から作られた絹でできているらしく「人はどこまで遺伝子工学に手を出すべきか?」みたいな問いがあるようです。

Bodiject-oriented

方向性としては1つ目に紹介したやつに近い。
妙なエグみがあって好き。

ディスプレイの上に鏡を立てて、左右で違う映像を映し出してるだけなんだけど。

タイトル忘れた

最初は楽しいんだけど、どんどん悲しい気持ちになってくる。
前にどっかで見た気もする。

Virus Buster Offline

母校である筑波大のロゴが見えたのでオッ!と思って見てみた。
芸術専門学群の総合造形の学群生(普通の大学で言う学部生)が作っている作品らしい。

万歩計的なガジェットを組み合わせてリアル数週間単位で遊ぶボードゲームらしい。
芸専の子たちだけあって、コンポーネントとかカードのイラストはステキステキ。


ただ、1人のアナログゲーマーとしては、ゲームとして「ん?」と思うこともあったりなかったり。

1人のウェブ業界で仕事してるマンとしては「このタイトルではSEO辛すぎるのでは」と思うこともあったりなかったり。

1人のフロントエンドエンジニアとしては「公式サイトちゃんと作ろうぜ」と本気で心配したり。

公式サイト

まぁしかし、学群生の頃からアルスエレクトロニカに採用されるなんて本当に凄いなと。
感心。そして少しの嫉妬心。

オレも他人のお金でアルスに行きたい(毎回自腹)