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グロースをデザインするひと

「PMF」という言葉の空虚さについて

ここ数日でまたPMFについての話題が盛り上がってますね。

note.com

(たぶん)それに関連して坪田さんが今日こんなツイートをされていました。


これを見て、私がPMFという言葉に思うことをむかしTwitterで軽くつぶやいていたことを思い出し、この機会に記事に残しておこうかと。

前に私がツイートしたのはこんな↓内容。

言いたいことはほぼほぼこれで以上なんですが、軽く補足を。



自分で仕事のなかで使うこともありますがアンケート手法はあまり好きではなく。
Sean Ellis's TestとかNPSも含めて。

去年読んだこの本の影響も多分にありますけどね。
migi.hatenablog.com
「だれにそのアンケートを答えてもらうか?」などのアンケート手法の信頼性の話の前に、人間なんて言うこととやることがチグハグという印象が強く。

結局のところ信じられるのはその人の行動だな、と。

とはいえ、一時的に人が熱狂的な行動をすることもよくあります。

冒頭に出した坪田さんの例もそれですが「Appストアで1位になった」「めちゃくちゃバズった」「○ヶ月で月商○億超えた」みたいなものをPMFの指標として見てしまうのは恐いと思います。

じゃあ何を見るのかというと、個人的に信じられるのはやはり継続率ですね。
自分が飽き性なせいか「人が何かを続ける」ということはかなり大変なことだなと考えておりまして。

「そのサービスがユーザにとって良いサービスなのか」を示す指標としてはやっぱり継続率がベストだと思っています。

そういえば、大昔にこんな↓記事も書いていました。

migi.hatenablog.com


もちろん元記事にも書いてあるとおり、継続率を計測するのはサービスによっては大変かもしれません。
(月額課金のBtoBツール系サービスならなおさら)

1.先行指標(Sean Ellis's test "このプロダクトが明日なくなったら困るか?"、NPS、口コミ等)や、2.プロダクト事に異なるエンゲージメント(MAU、ライド数、決済数等)、3.リテンションの3つでPMFをはかります。3→1の順に重要ですが、1→3の順に数値が早く計測できます。

PMF(プロダクトマーケットフィット)の大切さと実例、はかり方、見つけ方: 基礎編|原健一郎 | Kenichiro Hara|note

とはいえ私がふだん仕事をしている中で、ここで言う3を重要視せずに1や2だけを見て大喜びしている人たちが多いような印象も受けます。


という人たちへの警鐘としてこの記事を書きました。
PMF」を冀求する前にそれがいったい何なのかを改めて考え直してみると良いかと。