【ウィーン旅行記 8】ウィーンの自転車レンタルサービス
3、5、6日目の記事でも少し触れたウィーンの自転車レンタルサービスについてここで触れておきたいと思います。
利用したのはこちら。
Home - Citybike Wien
こいつが超良くて。
どんな感じだったか簡単に説明していきます。
まず、使い方が超簡単。
事前に必要なのは、サイトで自分のアカウントとクレジットカードを登録しておくだけ。
あとは街中のいたるところにこんな感じのステーションがあるので、そこの端末に登録済みのクレジットカードを差し込んでパスワードを入力するともう使えます。
置いてある自転車。
こんなステーションが街中のいたるところにありまして。
何度も言うようですが、いたるところに。
具体的にはこんな感じ。
ドン。
ウィーンは本当に狭い街なんですが、その中に120箇所ぐらいあるらしく。
ステーションの数が多ければ多いほどサービス自体の価値が高まるサービスなのはちょっと考えればわかると思いますが、それにしても十二分な数があります。
上の画像もそのアプリのものですが、ステーションの状況をリアルタイムで調べられるアプリがいくつかあります。
このサービスには借りるときにも返すときにも「ステーションの予約」という機能は無く、このアプリで状況を見て借りに/返しに行くのですが着いたときにはもう空きがなかった、ということが一度ありました。
しかし、とにかくステーションの数が多いので1、2分行けばまた別のステーションがあるしそちらで借りる/返すか、ということができるのが本当に助かる。
料金体型はこんな感じ。
激安い。というか1時間以内だと無料。
(やってないけど)借りて1時間以内に返して、その後15分待って借りてを繰り返すと延々と無料で使えるらしい。
こんな感じで利用ログがマイページで確認できるのも良いっすな。
そしてウィーンの街が自転車で走りやすい走りやすい。
基本的に平野でほぼ坂が無いのも良いですが、ほとんどの通りで自転車専用道路があります。
逆に注意点としては、自転車専用道路がしっかりと整備されている分、ちゃんとそのルールを守る必要があるところですかね。
一度、間違って歩道を走っていたら散歩中のおじいちゃんに怒られてしまいました。。
右側通行が基本、ってのも慣れるまではちょっと違和感あり。
とりあえず、道順についてはGoogleMapsの自転車ナビを使うのが基本的には無難かと。
いろいろと説明してきましたが本当に「気軽に使える」ってのが総合的な感想ですね。
「3分歩いたあとに路面電車に2分乗ったあとに3分歩く」みたいな場所に行きたいときに「さすがにちょっと歩き疲れたなー」と思って目の前のステーションで自転車を借りたことも。。
それくらい気軽。気楽。
繰り返しになりますがウィーンはかなり狭い街なのに、鉄道・地下鉄・路面電車・バスと公共交通機関が発達しているのですが、それプラスにこの自転車サービスで最強に思える。
話は変わりますが、メルカリさん(というかソウゾウさん)がスタートさせるという「メルチャリ」。
merchari.bike
実はこれが発表された日がウィーンに出発する日で。
実際にウィーンの自転車レンタルサービスを使っていて考えてしまうこともちょこちょことあったのでついでに書いておきます。
(1) ステーションの数
ウィーンの自転車レンタルサービスの強みの一つはやはりその圧倒的なステーションの多さ。
その性質上「ステーションの数が多ければ多いほど価値が上がるサービス」だっていうのはさきほど書いたとおりで。
無いとは思いますがスタートのタイミングで「渋谷と六本木に1箇所ずつ」みたいな感じではその価値は(プロトタイプにしろ)感じに難いかと思います。
かと言って、このメルチャリというサービスがスケールするかもわからない初期段階でステーション数をいきなり増やしまくってもその初期投資の分だけ(万が一外してしまった際の)リスクが増えるだけで。
(2) 東京の坂の多さ
ウィーンはほぼ平地で坂が無かったので自転車での移動は楽でしたが、東京は高低差ありまくりですからねー。。
渋谷なんて特に谷だし。
電気自転車を導入するとは思いますが、そうなるとそうなったで初期投資&メンテナンス費が嵩んでしまうなー、と。
(3) 予約の仕様の有無
こちらもどうするのかと。
どこかで予約システムも入れると聞いたような気がしますが、そうすると「予約が入っていて誰にも借りられていないタイミング」についてはただのコストになってしまうなと。
単純な全体最適化を考えると予約システムも考えものですな。
似たような話↓
chnpk.hatenablog.com
このあたりをどのように考えて日本でサービスをスタートさせるかは個人的にかなり注目しています。
ということで自転車の話は終わり。
次回はフンデルトヴァッサーの建築についての話をしようかと。