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it's an endless world.

グロースをデザインするひと

『インセプション』(最後に軽くネタバレ含)

movie review

前回の記事で言ってたとおり先週の土曜日に観に行ってきました。


映像表現に関しては文句なく素晴らしい。★5つ。


ただ、正直シナリオであるとかのその他の部分については並レベルだったかなー、と。


もちろん観に行って絶対に損はしないクオリティの映画ではあります。

ただ、使い古されたと言えば使い古されているこの辺りのネタ(他人の心に入り込むであるとか、現実と夢/妄想/仮想空間の区別が曖昧になるとか)を、なんの工夫もなくそのまんま料理しちゃったな感は否めず。大衆性を求めた結果かも知れませんが。
物語の結末もちょい食傷気味の終わり方。個人的に一番その終わり方で終わってほしくなかったパターン。


と、ネガティブなことを連ねていますが、全体的にはレベルは高く、観に行く価値は充分にある映画だと思います。アーサーかっこいいよ、アーサー。
映像表現は良いのでぜひIMAXで観て欲しいところ。ちょい高くなるけどその分以上に楽しめるかと。



んで、『インセプション』観て楽しめた人にオススメしたい漫画がこちら。

ヤングガンガンで連載中で現在4巻まで刊行中。
作画はオレの大好きな漫画家さんの一人である浅田寅ヲ
そして原作はなんといとうせいこう。原作タイトルは『解体屋外伝』。1993年刊行というちょっと前の作品。
あらすじはこんな感じ↓

マインド・コントロールを拒み自己を取り戻せ!洗脳外しのプロ=解体屋が挑む熾烈な闘い。
此おれは誰なのだ。其をすっかり、おれは忘れた……。洗脳のプロ・洗濯屋(ウォッシャー)と対決する、洗脳外しのプロである解体屋(デプログラマー)。知らず知らずのうちに心に潜み込むマインド・コントロールから逃れ、「自己」を取り戻す熾烈な戦いは、もう始まっている。隣接未来的・痛快頭脳冒険活劇。

「他人の精神世界に入り込んでのアクション」を浅田寅ヲクリストファー・ノーランに負けず劣らずの迫力で描き出しています。『インセプション』観てて何度もこの作品が頭をよぎりました。




最後に軽くネタバレ含む感想を書かせてください。


とりあえずコブ(´・ω・`)ヒドス
自分の昔の恋人を自分の頭の中でよくもまぁあんなにヤンデレ化できるなと。酷い男だ。
「潜在意識だからしょうがない」と言いつつもあんなにも悪キャラにされちゃったモルカワイソス。アーサー撃ったりアリアドネ刺したり。
「モルは俺と一緒に居たいがためにロバートを殺すつもりだ」とか。それはお前の頭の中のモルだろうが、お前が一緒にいたいんだろうが、と。モルが悪いみたいな感じにしてんじゃねぇよ、と。


罪悪感がひっくり返ってああなってるって言うのもあるんだろうけどね。自罰自罰。
それにしても酷い。


あ、「他人の頭に入り込む」部分ではなくて「夢と現が曖昧になる」であるとか「自分の恋人への罪悪感」的なところでいうと、『サイレントヒル2』もけっこう頭をよぎりました。
ゲームの方は正直システム的にちょっとたるいので(情緒的で良いんだけど....)、その辺りで『インセプション』気に入った人はノベライズの方を読んでみるのもオススメかもです。

サイレントヒル2 (コナミノベルス)

サイレントヒル2 (コナミノベルス)

泣ける。