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it's an endless world.

グロースをデザインするひと

『AVATAR』

review movie

ターミネーター2』や『タイタニック』で有名なジェームズ・キャメロンが構想14年、製作に4年以上かけて完成させた話題の映画。昨日、川崎のラゾーナに観に行ってきました。


こんなあらすじ。

時は22世紀。

主人公ジェイク・サリーは、地球上での戦争で負傷して下半身不随になった元海兵隊員。彼は衛星パンドラでの作戦アバター・プログラムの参加者に選ばれる。このプログラムに参加して無事に地球に戻れば、高額の報酬とともに足も治してもらえるというものだった。ジェイクはパンドラへ向かうことを決意する。それは恐ろしげな動物や植物が共存する深いジャングルに覆われた未開の星であった。

パンドラでは、肉体的には人間よりも能力が高く、研ぎ澄まされた感覚を持つ人間そっくりの種族、ナヴィが生息していた。3メートルの身長、尻尾ときらめく青い皮膚をしたナヴィは、原始的ながらも自然と調和した暮らしを送っていた。ナヴィがテリトリーとするパンドラの森の奥には希少鉱物が埋蔵しており、それを求める人間との間で小競り合いが発生していた。

ジェイクは、この侵略に加担する一員として起用されていた。人間はパンドラの大気を呼吸できないため、人間とナヴィを組み合わせた肉体、アバターが遺伝子操作で作り出された。ナヴィそっくりに作られたアバターの体は、ドライバーとなる人間の意識と連結させることで人間がコントロールし、現実の世界でナヴィとして実際に生活することができるのである。ジェイクはアバターのボディを借りている間だけ、再び歩ける体を取り戻すことができたのだった。

パンドラのジャングル深く、スパイとして送り込まれた彼は、ナヴィの女性ネイティリと出会う。彼女は若くて美しく、そして勇敢な戦士であった。ジェイクは彼女のもとでナヴィとして生活しながら、森に住む多数のすばらしいもの、同時に危険なものに出くわす。そして息をのむほどに美しいパンドラの自然に魅せられ、それと共存することの尊さを学んでゆく。時が経過するうちにジェイクは種族の垣根を越えてナヴィに溶け込み、そしてネイティリと恋に落ちる。

その結果、ジェイクは採掘活動を進める地球の軍隊とナヴィの間で板挟みとなり、パンドラの運命を決める一大決戦で、どちらの味方につくか、決断を迫られることになる。

以下感想。
ネタバレ対策のためにそれっぽいところは色を反転させてます。



ストーリーがストーリーなだけに観る前や観てる途中は、身体論とか同一性の問題とか考えなきゃな部分がいっぱいあるんだろうなと思ってたけど終わってみれば全然逆で。

何が逆かって言うとそういった「何かしら考えさせられる部分」というのをたぶん意識的に封じ込めた、ただただ熱い娯楽作品に仕上げた感じの作品だったってこと。
上記の同一性やら身体の問題も途中でちょっとそれっぽいシーンはちょっと出てきつつも、ラストシーンで主人公が自分の不自由な、人間としての身体を捨ててナヴィ族になった時点でそこについて語る意味が全く無くなってしまい。
また、全体の雰囲気としてはナウシカっぽかったり5や6以降のFF(映画も含む)っぽかったり、「自然との調和」や「科学万能の時代」的なテーマも見いだせなくは無いんだけどそこにはあまり重心はおかれておらず。
「優秀な双子の兄との確執」的なところも描こうと思えば描けた作品なんだろうけどそれも無く。
私には「考えさせる部分」を出来うる限り排除してエンターテインメントに努めた作品に思えました。SF作品として期待して観るのではなく、単純にファンタジー/アクション映画として観るのが正しいのかと。*1


しかし、そういう意味では期待はずれだったにも関わらず、観に行ったことを全く後悔していない(むしろ映画館で観れたのを嬉しく思ってる)辺りやっぱり凄い作品だったと思う。


なんてったって男の子が大好きなシーン盛りだくさん。
全体的に熱いアクションシーンは多いんだけど、特にクライマックス前あたりの飛竜に乗って戦闘機を襲うシーンなんて熱すぎる。上空から急降下しながら弓矢を射ってコックピットのパイロットを串刺しにしたり、飛竜が足で戦闘機掴んでぶん回して岩肌にぶつけたり、戦闘機の上から敵兵をちぎっては投げちぎっては投げ状態で空中に放り出したり。濡れた!
ギャグシーンも特に無くずっとシリアスなままなのに3時間弱という長時間、観ている側のテンションが全く途切れずに観れたのは素晴らしいと思う。3時間弱が短かった、もっと長くても良いと思えた作品はもしかしたら初めてかも。
「考えさせる部分」を省いて娯楽作品に徹した結果がこれだったのかな、と考えたりしてます。


また、

  • 星全体に広がるネットワークっていったいなんだったの?
  • エイワの正体って?
  • 聖なる樹って何よ?

などなど作品内で全てを語りきらず想像の余地を残してくれてるあたりも個人的には高評価。*2


最後に技術的なところに触れると、CGの出来は前評判通り、今までの作品の中でも最高峰だと思う。違和感無さすぎ。
あと川崎のIMAX 3Dで観たんだけどこれもオススメ。他の映画館よりちょっと高くついちゃうんだろうけどこの映画はIMAXで観ることをオススメしときます。凄い迫力。映像の3D化自体はいまいちどうでも良いんだけど、字幕が画面と違うレイヤーで表示されてたのは面白い効果でした。



繰り返しになるけど男の子的には単純に娯楽作品として楽しめる映画。ついでに言うと一緒に観に行った相方さんも相方さんでヒロインに感情移入しつつ楽しく観てたんできっと女の子も楽しめると思います。
映像+音響の迫力が売りのひとつでもある映画なので時間に余裕があったら映画館までぜひどうぞ。

*1:個人的にはSF作品には「考えさせる何か」を求めたいため。

*2:あと、序盤でパットゴルフしてた責任者っぽいムカつく男は後半出て来なくなったけどどうなったの?とか乗り換えられた飛竜は可哀想じゃね?一人のハンターとしかペアにならないんでしょ?とかw

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