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グロースをデザインするひと

ネットの未来カンファレンス 簡易メモ&感想

今日は横浜まで行ってこんなイベントに参加してきました。

■イベント名:「ネットの未来カンファレンス」

■イベントHP:「gooラボ ネットの未来プロジェクト

■プログラム
 ・テーマパネル1    :拡張する身体、現実
 ・テーマパネル2    :情報洪水時代の情報探索、キーワードの先へ
 ・メインセッション  :「ネットの未来放談・大喜利
 ・スペシャルセッション:参加者による「未来はこうなる」1分プレゼン×5人

■登壇予定者(順不同、敬称略)

【テーマパネル1】
 ・雨宮智浩(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
 ・小林亜令(KDDI研究所)
 ・加藤茂(ニコン
 ・濱野智史(日本技芸)
 <司会進行> 本橋健氏(NTT研究所)

【テーマパネル2】
 ・石垣陽(セコムIS研究所)
 ・大向一輝(国立情報学研究所
 ・澤村正樹(NTTレゾナント
 ・中谷桃子(NTTサイバーソリューション研究所)
 <司会進行> 徳力基彦(アジャイルメディアネットワーク)

【メインセッション】
 ・猪子寿之(チームラボ代表取締役
 ・岩佐琢磨Cerevo
 ・森正弥(GnZ代表)
 ・楠正憲(マイクロソフト
 <司会進行> 藤代裕之

以下、簡易メモ。gdgdですが。自分の感想っぽいトコはで。

  • 拡張する身体、現実
    • ちょっと遅刻して途中から参加。
    • KDDI研究所の方の実空間透視携帯のお話。
      • むかしニュースになってたこれか。
      • セカイカメラみたいにケータイの画面に目の前の実空間の情報を写したり、ケータイのセンサを使ってユーザの状態(電車の中、自動車に乗った等)を推定したり。
      • それを「ミクロなアンビエント(拡張される個人)」と定義し、それの発展形としての「マクロなアンビエント(拡張される空間、場)」=複数ユーザの状態の集合情報から「場の空気」的なものを補足してフィードバック、「究極にマクロなアンビエント(拡張される社会)」=個人の状態の情報の共有&フィードバックが極端に進んだ世界、という未来を示す。
    • 濱野智史さんのお話。
      • 拡張現実(Augmented Reality=AR)が拡大すると怖いよね、という話。
      • 顔認識技術とソーシャル情報が加われば、その人の顔を見ただけで誰と友人でどんな趣味なのかがわかってしまう。
    • ただでさえ情報の洪水状態なのにARとか言ってるとこれからさらに情報が増えて、いかに認識させるかがさらに重要になってくる。
    • 電脳コイルみたいにARを使える場所使えない場所を定めることが必要?
    • ARを使って「人連動広告」とかしてみたい。
      • サンドイッチマンのイメージ。町中で歩いている人に広告情報がつく。
      • adsenseみたいな感じでできると面白いかも。「町中を歩いている人の中で自分と趣味嗜好が会う人だけ情報が見れる」みたいな環境が前提で、その繋がり情報に合った広告がそこに出るとか。そんな未来。
    • 思い出共有
      • その場で撮った写真をその場に結びつけて後日自分で(or他の人が?)見れる。
      • iPhoneでありますよね。
    • AR鬼ごっこorAR関ヶ原の戦い
    • ARは嘘の情報(=リアルに無い情報?)をどれだけだせるかが胆。
      • これは面白い着眼点。確かにそうかも知れない。
      • 見えない情報、そこに実際に無い情報を可視化できるのがAR技術か。
  • 情報洪水時代の情報探索、キーワードの先へ
    • 「何を検索するのか」問題
      • 検索「窓」なのに窓の向こうに何も見えない
      • 検索は敷居が高い行為?
        • 前にいた会社の社長が「家のPCのウェブブラウザのホームをYahoo!からGoogleにかえたら奥さんに怒られた。『何も情報が載ってないじゃない!役に立たない!』って」と言ってたのを思い出した。
    • 人⇔検索エンジン⇔情報
    • 検索エンジンを「道具」とするとすぐに「使えない」となってしまう。
      • 道具からのアプローチが必要。
    • 自分の考えがツール上に外在化してしまう
    • ここまで話が出ていて「対話型情報レコメンドエンジン」の話が全く出てこなかったのは個人的には意外だった。質疑応答タイムがあれば壇上の方々にその可能性を聞いてみたかったけどその時間は無く。。
    • 上の「何を検索するのか」問題なんてまさにそうで、自分が顕在的に欲してるものじゃなくて自分が潜在的に欲してるもの(自分じゃ気づいてないけど実は欲望してるもの)が検索窓だけじゃわからないのが問題な訳で、そしてそれって「上手い」チャットエンジンがあれば顕在化できると思うんだ。
    • 結論。CLONがんがれ。
    • あと、セコムの方の考えが面白かった!
      • 世界中にセンサーをばらまいている。それを監視以外に使うとどうなるか?
        • スイッチと照明をネットワーク化。
        • 離れて暮らすおばあちゃんちの照明のボタンが自分ちの照明(メイン照明じゃなくちょっとしたもの)と繋がってる。おばあちゃんの寝た時間が感じられる。とか。カップルとかにも良さそう。
        • PCもブラウザも無いけど、しっかりとネットな技術。ネットを有効活用した技術。
      • 親戚の小1のコを預かったときにPCでの検索を教えてみた。
        • 「何でもわかるよー。何知りたい?」「お母さんの今いる場所を知りたい。」「・・・」
  • 「ネットの未来放談・大喜利
    • ネットの未来というより、ネット以外の色んなものがもっとネット化していくんじゃないか。
      • 話がブラウザの中に閉じすぎ
      • ブラウザ以外×インターネットの可能性
    • 硫化水素 死にたい」とかで検索すると自殺ホットラインがでてくる
      • これがけっこうクリックされてるらしい
    • 楽天技術研究所は研究費をまかなう分くらいの売上は出せているらしい
    • この時代に働くためのスキル
      • 教科書に書いてある内容レべルができる人であれば金を出せば集まる
        • そうじゃない能力を持ってる人の重要さ。
      • コミュニケーション力なんていらない
        • コミュ力ない方が新しいコミュニケーションをできる
        • コミュ力ある人の周りには大勢の無難な人たちがあつまるが、コミュ力が無い凄い人の周りにはマニアックな人が集まる。
          • 例:ビックリマークじゃない方の会社の社長ww
        • 前時代的なコミュニケーション力が高い人はこれから先、進化・生き残りできない
    • グローバル化
      • 文化的な問題。
      • 先進国の優位性は文化。
        • サーバのチューニングなどはインドに発注できるけどUIはムリ
        • iPodはインドでは生まれない
        • 小悪魔アゲハの人がピンクの色を決めるのにすごい時間をかけてた。そんなの先進国でしか無理。
    • これから「美しさ」はどう変わるか?
      • 「真・善・美」なノリであまり変わらない?
      • 泡宇宙的に色んな繋がりの中に色んな美しさが生まれる。
        • 趣味嗜好の細分化
        • User Generated Device
    • 情報化社会と西洋文化は相性が悪い
      • 砂漠で生まれたシビアな思想→ビジネスとの相性は良い
      • 客観視で成り立つ世界とネットの世界は違う。
      • 東洋思想はネットと相性が良い?
      • デリバティブ(西洋思想の置き換え)とかにつっこまなかった日本が比較的助かってる。
    • 情報を引いていくことでのリアリティ
      • 不確実性・人間性をいかにネットに取り入れるか
    • サードリアリティ
    • ネットが不可視になる世界


以上。
全体的にかなり散漫な感じだったんでもっと深く語って欲しかったポイントもありますが、もともとがテーマを絞って深く話す、というよりブレストみたいな会だったこともあってそれはしょうがないか。


個人的に良かったポイントは、

  1. ARは嘘の情報をどれだけ出せるかが胆。
  2. ブラウザ以外×ネットの可能性(セコムの例も含む)。
  3. コミュ力いらない!って話。
  4. 東洋思想とネットの相性の良さ。
  5. いかに情報を引くいていくか(不確実性と信頼の問題)。

のあたり。
この辺はまた改めて自分の中でも考えてみたいとこです。




追記。
主催者様へ。
大変勉強になる会を開いていただいてありがとうございました。
1分間スピーチを辞退したうちの1人です。すみませんでした。。