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グロースをデザインするひと

『Life Casting -型取られる生命-』

一昨日に引き続き今日もダンスの公演へ。
一昨日に行ったのは突発的だったけど、こっちは1年以上前から楽しみにしていた、敬愛する平山素子先生の公演『Life Casting -型取られる生命-』。

新国立劇場


一緒に行く予定だった会社の先輩から昨日、(全裸で)電話があり「ごめんなさい。いま自宅で(全裸で)仕事してるんだけど、(全裸で)やらなきゃいけない仕事がどうしても終わりそうになくて、明日も(全裸で)作業に追われてそうだからどうしても行けなさそう」と(全裸で)言われたので、チケットを買いそびれていた友人を急遽誘うことに。
なんかこのチケット、発売2,3日でほぼ売り切れてしまったらしく、その友人も悔しがってたんで丁度良かったとのこと。

ホントは早めに行って、美術館行ったりお買い物したりする予定だったけど寝坊しちゃったので、直で初台へ。
定期もあるしいつもみたく秋葉原から新宿まで行って乗り換えて初台行くかとも思ったけど、秋葉原から岩本町駅まで歩けば初台まで直通なことに気づき初めてそっちのルートで。
便利じゃん。
初台に住むことになったらこれ使ってつくばまで行くかな。
初台に住むどころか今現在住んでるところ引越しする計画も今のところまだ何もありませんが。



公演自体は2部構成で、第1部は平山先生のソロ作品『Twin Rain』、第2部は有名ドコロのダンサーさん9名での『un/sleepless』。
どちらも平山先生の構成・振付作品。


第2部のダンサーさんたちがすごいすごい。
新国立劇場バレエのソリスト酒井はなさんを始め、木下奈津子さん、川口ゆいさん、木下佳子さん、宇佐美和奈さん、佐藤洋介さん、中川賢さん、平原慎太郎さん、柳本雅寛さんという豪華メンバー。
詳しいプロフィールはこちらでも。


ただ実は、第2部の『un/sleepless』より、第1部の平山先生のソロの『Twin Rain』が個人的には良かったかと。
構成やら振付やらでさすがプロ、さすが平山先生と思いにはさせられはしたのですが、どちらが好きかというとやっぱり『Twin Rain』の方。

色々と考えさせられました。

タイトルに「型取られる生命」とあるとおり、『Twin Rain』で一番感じさせられたのは、ダンスとしてのその「動き」自体よりも、自他境界線としての「皮膚」とそしてそれに包まれる「肉体(存在、実在、個人、重さ)」。
振付の妙なのだろうけど、あんなにも人間の肉体そのものを感じさせられたダンス作品は初めてでした。

「肉体」とそれとそれ以外のものを隔絶する「皮膚」がただひたすらに強調されていく中で最後の最後のシーンで「皮膚」は有機的な液体と同一化されその境界線は溶け出し、「自」と「他」は曖昧に。
自他境界線を失い地面に横たわる平山先生の隣で、平山先生を型取った無機的なオブジェが型を失うことなく佇む。その対比がさらに「肉体」と「皮膚」の存在感を増幅させる。

テンション上がって一気に書いてしまいましたが、なんかそんな感じでした。

ステキ。
大学時代の身体論の授業とか思い出した。
てゆーか身体論やってる後輩とかにこの作品は観せたい。



昨日観に行った友人から「出待ちしてたら1時間くらい先生出てこなかった」と聞いていたので、公演後はおとなしくその場を後にして、友人+会場で見つけた芸術の後輩を連れて3人で東新宿アイリッシュパブへ。

お酒おいしい。
相も変わらず恋愛話やらなんやらしまくって楽しみまくる。
みんな大変ですね。



さて、最近「ダンス作品を作りたい」欲とともに「ダンス作品を観たい」欲が高まってる気がする。
今までの人生に「ダンス」というものに対する土台が少ない分、「ダンス作品」を作るのが大変大変。
ちゃんとしっかり時間を割いてがんばっていきますよ。