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グロースをデザインするひと

『独白するユニバーサル横メルカトル』

独白するユニバーサル横メルカトル

『独白するユニバーサル横メルカトル』
読み終わりました。
久しぶりにハードカバーの小説買っちゃった。

本屋で先ずその表紙に目を奪われ、「このミステリーがすごい!第1位」のコピーが気になり、作者名を見てみたら平山夢明

この人、オレの中の扱いでは完全にホラー作家。
幽霊とか怪物ではなく、人間の怖い話を都市伝説チックに書く人。
この人がミステリー?と思って中身をパラパラ見てみたらなんのことはなく、ふつーにオレ好みのホラー小説でした。

ミステリーって何?(・ω・)

まぁジャンルなんて実際のところはどーでもよくって、強く惹かれるところがあったんで、買っちゃいました。
初めは文庫化を待とうと思ったけど我慢出来ず。


以下、収録作品。
・C10H14N2(ニコチン)と少年―乞食と老婆
・Ωの聖餐
・無垢の祈り
・オペラントの肖像
・卵男
・すまじき熱帯
・独白するユニバーサル横メルカトル
・怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男


どれもこれもアク強すぎ。後味悪すぎ。
決して万人受けはしないだろう作風。

オレは大好きだけどね、こういうのヽ(*´д`*)ノ

個人的には表題作よりもラストの「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」のが好きだったかな。


けっこう頭に残る作品ばかりです。
大石圭とか小林泰三とかが好きな人には思いっきりオススメ。

痛いのとか気持ち悪い描写が苦手な人は避けたほうが良いかな、と。



やっぱりどう考えてもミステリーじゃないよな....(´ー`)







あと、本つながりっていうことで。

今回の芥川賞をとった青山七恵さんはどうやらオレと同じ学年らしいですね。
しかも筑波大ってか図情出身。
しばらく図情で芝居の稽古をやってた時期もあったんでもしかしたら一度くらいは顔を合わしたことがあるかも知れません。

同い年のコがいったいどのような物語を書いているのか。
機会があれば『ひとり日和』読んでみたいな。